どうも、Zヤマ(@WebStyle_Zyama)です。
僕は現在、プロのインハウスデザイナーとして企業で働いています。かれこれ6年くらい経つかと思います。僕の経歴を少し紹介すると、特にデザイン系の専門学校や大学を卒業したわけでもなく、アルバイト等でデザインの仕事をしていたわけでもありません。全くのデザイン素人でした。ですが、大学生の時に将来はWeb デザインを仕事にしたいと思い立ち、そこから独学で勉強して、なんとか今の会社に拾ってもらい現在に至ります。
そこで今回は、僕のようにデザイン初心者からプロのデザイナーになりたいと思っている方のために、デザインを独学で勉強するのに役立ったオススメ本を厳選して紹介したいと思います。先輩デザイナーから勧められたデザイナーなら誰でも知っているような有名な本もあるのでぜひ参考にしてみてください。
以下の目次から、あなたが学びたいデザインの分野を選んで探すこともできます。
デザインの基礎を学びたい
①なるほどデザイン
この本の表紙に書かれている「目で見て楽しむデザインの本。」というコピーをそのまま表している良書。デザイン初心者の方が読んだ後に、もっとデザインを勉強したいと思えるような読んでいて楽しい本だと思います。
また内容もしっかりしていて、デザイナーの基本思考である「誰に・何を・なぜ・どうやって伝えるのか」をしっかりと学ぶことができます。初心者の方にも、中級者の方にもオススメできる本です。
②ノンデザイナーズ・デザインブック
会社のデザイナーの先輩に勧められて読んだデザインのロングセラー本です。
この本では、①コントラスト、②反復、③整列、④近接、というデザインの4つの基本原則についてしっかり学ぶことができます。
これはデザインの現場で働いてみて分かったことですが、この本で学ぶことと先輩デザイナーに言われることは同じでした。「こことここは揃えた方がいいよ。」、「これは一つのグループとして捉えた方がいいよ。」などなど。この本は、デザイナーとして働く前に読んでおきたかったなと思えるような良書です。
③やってはいけないデザイン
何故このデザインはいけないのかを、失敗と成功を例にわかりやすく楽しく学ぶことができる本です。
デザイン初心者がやってしまいがちな間違いを、プロのデザイナーがどこをどう直したら良くなるのかを解説も含めて教えてくれます。①の「なるほどデザイン」の内容に少し似ていますが、本書の方が比較的簡単です。
この本を読んでから、街中のチラシやポスターを見たときにデザイナーの視点で考えるようになったので、個人的にとてもためになった本です。
④デザインの教室
この本は、CD-ROM が付属していて、その中の素材を使ってIllustrator で実際に作業しながら学んでいくトレーニングブックです。
※この本では、Illustrator のインストールが必須になります。
Illustrator を使うことになるので初心者の方には少しだけ難易度は上がりますが、練習問題を解く感覚で楽しみながらデザインの基本を学ぶことができる良書です。
デザインソフトを使えるようになりたい
⑤デザインの学校 これから始める Illustrator&Photoshop の本
デザイナーの必須ソフトであるIllustrator とPhotoshop の基本操作を一冊で学ぶことができる本です。
Illustrator とPhotoshop は機能が多すぎるため、独学で学ぶには一冊本を買うことをオススメします。その一冊には、この本を選んでおけば間違いないでしょう。まずはこの本で基本的なツールやボタンの使い方を学んでから、次に紹介するようなテクニックを学ぶ本にステップアップしていくのがオススメです。
⑥Illustrator 10年使える逆引き手帖
既にIllustrator の入門書を読み終えて、基本的な操作に問題ない方向けの本です。
かなりの数のテクニックとそれを実現するためのプロセスが丁寧に書かれているので、実際に手を動かして最後まで本書を読めば、読み終えた頃にはかなりのテクニックが身についていると思います。制作現場に常に置いておいて、リファレンス本として使用するのにもオススメです。
⑦Photoshop 10年使える逆引き手帖
上で紹介した本のPhotoshop バージョンの本です。プロのデザイナーにはPhotoshop とIllustrator 両方のスキルが必須になるので、それぞれ持っておくことをオススメします。
Web デザインを学びたい
⑧1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
Web クリエーターボックスを運営するMana さんが執筆した本になります。
とても基本的なことから丁寧に解説されているため、初心者の方でも入りやすくスラスラ読み進めることができると思います。また、実際にWeb サイトを制作するセクションも用意されているため、読み終えた頃には一人で簡単なサイトなら作れるようなスキルが身についていると思います。Web デザインについてこれまで勉強したことのない全くの初心者の方に、ぜひオススメしたい良書です。
また、Mana さんが運用するWeb クリエーターボックスは、Web デザインを学んでいく上で非常に役に立つサイトなのでそちらもブックマークしておくのがオススメです。
⑨いちばんよくわかる Web デザインの基本 きちんと入門
Web デザインの仕事の流れから、コーディングの基本(HTML やCSS の書き方)、サイトの保守&運用などの基本的な部分を一通り学ぶことができる本です。これからWeb デザイナーを目指す初心者の方が、仕事のイメージを掴むためにオススメの本です。
入門書ではありますが、HTML とCSS についてのある程度の知識がないと、少し難しく感じるかもしれません。
配色を学びたい
⑩配色アイデア手帖
基本的なデザインを学んだ後に自身で何かデザインを作るときに、配色アイデアの参考にするのに役立つ本です。
僕は職場のデスク横に置き、リファレンス本として使っています。
フォントを学びたい
⑪ほんとに、フォント。
僕がデザイナーとして働き始めて壁にぶち当たったのが、フォント選びの難しさです。デザインを始めたばかりの人にとって、どのデザインにどのフォントが合うのかは全くわかりません。
そこで役に立ったのがこの本です。本書はフォント選びのNG例とOK例を比較しながら学んでいく形式で、このフォント選択は何がダメだったのかをわかりやすい解説も含め楽しく学ぶことができます。
デザインイメージに合わせたフォント選びを学ぶことができる良書です。
デザインに必要な基本ソフト
ここでは独学でデザインを学んでいくのに必要なソフトをいくつか紹介します。
Adobe Illustrator & Photoshop
デザイナーを目指すなら必須のソフトです。今回紹介したいくつかの本での学習にも、Illustrator とPhotoshop のインストールは必要なります。
以下の3つの目的に合わせて、プランを契約するのがオススメです。
- 両方とも学びたい → コンプリートプラン
- とりあえずIllustrator だけ → Illustrator 単体プラン
- とりあえずPhotoshop だけ → フォトプラン
Atom
コーディング(HTML やCSS)を独学で学んでいく上で、必要になるのがテキストエディタというソフトです。
僕が初心者の方にオススメしたいテキストエディタがAtom になります。
無料で使えて、公開されている拡張機能も多く、インストール方法などもWeb 上に多く公開されているので初心者の方にオススメです。
Atom を使っているWeb 制作会社も多いため、独学で勉強したのちコーダーとして就職した会社でもAtom を使っていたという機会も多いはずです。
以下のリンクよりダウンロードしてお使いください。
学んだ後は手を動かす
本書で紹介した本でグラフィックデザインやWeb デザインを勉強した後は、実際に手を動かして数をこなしましょう。具体的には、自分が気に入ったWeb サイトやバナー、ポスター等なんでもいいのでマネして作ってみます。そうすることで、そのデザインを実現するための方法を調べる→失敗&成功→デザインの引き出しが増えるといった具合に段々とスキルが身についていきます。
マネるといったプロセスの数をこなしたら、次は自分自身のオリジナルデザインの制作物を作ってみるといいでしょう。この段階では、自身のSNS で作成したデザインを発信するのがオススメです。そうすることで、第三者からのフィードバックを貰えたり、SNS 経由で仕事が決まるということも全然ありえるので使わない手はありません。
そして自分のイメージ通りのデザインを作れるようになり自信がついてきたら、クラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録して、実際にデザイン案件を受注してみましょう。
クラウドワークスでは、サイト制作、ロゴやチラシなどの作成といったデザイン案件が豊富にあります。「自分にはまだ早い。」と思わずに、とりあえず登録して飛び込んでみることが重要です。実際にデザイナーとしての仕事をこなすことで、納期を意識したスピード感が身についたり、お客さんの求めるデザインを考えるなど、一人では学ぶことができないスキルが身についきます。このステップまで来たらあなたはもう一人前のプロのデザイナーと言えるでしょう。
最後に
この記事では初心者からデザイナーになった筆者の経験をもとに、独学で勉強するのに役に立ったオススメの本や、デザイナーになるためのステップを簡単に紹介させていただきました。
この記事が、過去の僕のように初心者からプロのデザイナーを目指す方の参考になれば幸いです。