おはようございます!
本日は、Illustratorで良く使う整列パネルの基本的な使い方を紹介していきたいと思います。整列パネルを使えば、簡単にオブジェクトやアンカーポイントを綺麗に揃えることができます。
デザインでは、『揃える』という考え方がとても重要です。テキストでも、オブジェクトでも綺麗に揃っていたら、整っていてデザインされたように見えます。このように、『揃える』という作業を手助けしてくれるのが、整列パネルです。使い方はとても簡単なので是非覚えてください。
今回は、オブジェクトの整列とアンカーポイントの整列に分けて、基本的な使い方を紹介していきます。
オブジェクトの整列
以下のように不規則に散らばったアイコンを整列していきたいと思います。
整列パネルを表示させたら、整列したいオブジェクトを選択ツールで選択します。
それでは、3つの基本的なオブジェクトの整列方法を紹介していきます。
①選択範囲に整列
この方法は一番基本的な方法になります。方法は、整列したいオブジェクトを選択ツールで選択して、整列パネルで任意の整列方法のアイコンをクリックするだけです。
今回は、垂直方向に中央で整列を試していきます。
選択ツールで全てのアイコンを選択します。その後、整列パネルの『垂直方向中央に整列』をクリックします。
すると、バラバラに散らばっていたアイコンが綺麗に垂直方向中央に整列されます。とても簡単ですね。
アイコン全てが垂直方向には綺麗に揃ったのですが、1つ1つのアイコンの間隔がまだバラバラですね。続いて、別の方法でこの間隔を揃えていきます。
②キーオブジェクトに整列
この方法は、キーオブジェクト(基準となるオブジェクト)を選択して、そのオブジェクトを元に整列する方法です。
キーオブジェクトを選択することで、整列パネルの『等間隔に分布』という機能が使えるようになります。これを使って、全てのアイコンを等間隔で整列させていきます。
まず選択ツールで全てのアイコンを選択します。
続いて、キーオブジェクトを選択します。キーオブジェクトにしたいオブジェクトをクリックします。すると、キーオブジェクトになったオブジェクトの周りが2重で選択されたようになります。
この状態で、整列パネルの『水平方向等間隔に分布』をクリックします。もしくは、数値を入力して任意の間隔に調整できます。
これで、垂直方向にも水平方向にも綺麗に整列することができました。とても便利な機能ですね。
③アートボードに整列
続いて、アートボードに整列という方法を紹介します。これは、アートボードを基準としてオブジェクトを整列する方法です。
例えば、アイコンが以下のような位置にあったとします。
これらをアートボード中央に整列していきます。
まず全てのアイコンをグループ化します。
役立つショートカット
全てのオブジェクトを選択
⌘ + A
選択したオブジェクトをグループ化
⌘ + G
次にグループにしたオブジェクトを選択します。そして、整列パネル右下の『整列』>『アートボードに整列』をクリックします。
これを選択することで、アートボードを基準とした整列を行うことができます。あとは、『水平方向中央に整列』と『垂直方向中央に整列』をクリックするだけです。
アンカーポイントの整列
ダイレクト選択ツールを使ってアンカーポイントだけを選択することで、オブジェクト全体ではなくアンカーポイントのみの整列も行うことができます。
参考 【Illustrator】選択ツールの種類と使い方
以下のような、適当に描いたパスを使って紹介していきます。
まずは、この線の下のアンカーポイントを全て揃えていきます。
Shift キーを押しながら左アンカーポイントから順にダイレクト選択ツールで選択していきます。アンカーポイントの整列では、最後に選択したアンカーポイントがキーアンカー(整列の基準となるアンカーポイント)になります。
選択したら、整列パネル上で『垂直方向下に整列』をクリックします。すると、キーアンカーを基準にアンカーポイントが整列されます。
このように、ダイレクト選択ツールでアンカーポイントを選択することで、整列パネルを使ってアンカーポイントの整列も簡単に行うことができます。注意点としては、全てのアンカーポイントが選択された状態だと、アンカーポイントの整列は行うことができません。
以上が、整列パネルの基本的な使い方の紹介になります。いかがでしたでしょうか?
整列パネルはとても基本的なツールですが、Illustratorでデザインする上で必須のツールです。特に、Illustrator初心者の方は整列パネルを使って、オブジェクトを整えていくだけでもまとまりのあるデザインにすることができます。ここで紹介できなかった機能もあるので、是非実際に整列パネルを使って試してみてください。